指紋による油汚れや空気中の埃など、ピアノの外装には知らず知らずのうちに汚れが蓄積していきます。専用の洗剤やクロス等を使用し、外装・背面全体の汚れを落とします。

クロス掛けで汚れの除去をしたのち、専用の液剤を使用してさらに外装の艶出しを行います。艶無しのコーティングや木目調の外装のピアノにはこの工程はございません。

外部はもちろん、内部も埃やペットの毛・虫の糞などによって汚れていることがあります。放置するとピアノの状態を損ねたり、雑音や不具合の原因になるだけでなく、匂いやハウスダストの原因にもなります。機械や手作業にてそれらを除去します。

経年劣化や湿度・手で触れた際の油分によって弦が錆びて、音色を損ねてしまうことがあります。専用の道具を用いて1本1本手作業でサビ落としを行います。
※サビの程度によっては張替えをおすすめする場合があります。

専用の薬剤を使用し、金属部分のサビ落としを行います。ピアノの金属部分が綺麗になるだけでも、キラキラと輝いて目を引く良いピアノに見えます。

ピアノの弦（ミュージックワイヤー）の始点として巻き付いているチューニングピンは、経年劣化によりサビや汚れが付着します。一台当たり220～230本にも及ぶ部品ですが、機械と手作業で１本１本丁寧に磨きます。目につきやすい場所でもあるため、綺麗にすると見違えるほどの効果があります。

長期間ピアノを使用していると、鍵盤の表面に爪やペンなどによって細かい傷が付いてしまいます。しかしこうした小さな線傷であれば、機械を使用して研磨することで新品に近い輝きを取り戻すことができます。一番指に触れる部分だからこそ、一本一本丁寧に作業をしていきます。

バフと呼ばれる機械を使用した外装の磨き作業です。鍵盤磨き同様、細かい線傷などは概ね除去することができます。手作業で磨くよりもさらに新品に近いピカピカな状態に仕上げることが可能です。※艶無しのコーティングや木目調の外装のピアノにはこの工程はございません。